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1.第54回地盤工学シンポジウムにて,優秀論文賞に選定されました.(地盤工学会誌 平成22年6月号から引用(p.43))

 地盤工学会創立60周年記念事業の一環として,平成21年11月19?20日の2日間で,東京都千代田区の中央大学駿河台記念館において,第54回地盤工学シンポジウムが開催されました.
 創立60周年のキャッチコピーである「海に,山に,街に – 地盤工学 -」をテーマとして,地盤工学の諸問題に対する実験,解析,設計,施工などの幅広い分野の論文を募集された結果,国内外のビッグプロジェクトを含む86編の論文が発表されました.併せて,平成20年度地盤工学会賞受賞者講演が行われ,参加者は221名でありました.
 このなかで,60周年記念として優れた論文を表彰する優秀論文賞が設けられ,調査・研究部により1次?2次審査が実施された後,本部の表彰委員会において最終決定されました.
 優秀論文賞は3編選定(小高先生グループが他に1編選出)されましたが,ジオ・ラボ中部が大型三軸試験に協力し,小高先生グループがまとめ,発表された下記の論文が選定されました.小高先生,中島さんに深く感謝申し上げます.
 ●論文名:河川堤防砂礫の変形・強度特性の適正な評価
 ●発表者:中島康介(名城大学),牧田祐輝,小高猛司,板橋一雄,李圭太,
      坪田邦治,加藤雅也
 ●受賞理由:
  本研究では礫から細粒分までを含む河川堤防土を対象に,大型三軸,中型三軸および小型三軸を実施し,その結果に基づき,小型三軸試験により変形強度特性を得る手法を提案している.得られた結果は非常に有益であり,今後の河川堤防土の試験や堤防の設計法への発展が期待される」との講評を得ています.
 なお,中島氏は,平成21年8月に実施されました,第44回地盤工学研究発表会においても,優秀論文発表者に選定されており,ダブル受賞(座長の清水正喜先生から,「河川堤防土の変形・強度特性が試験時の排水条件と供試体の大きさによって顕著に異なるという結果にあらためて注目したい」とのコメントが掲載されています)となりました(地盤工学会誌平成21年12月号,P-23).